近年における建設事業の実施は、社会環境や労働環境の変遷に伴って現場作業の省力化が推進されています。

ボックスカルバートは下水道や通信ケーブルを始めとして道路構造物等の埋設構造物としても広く利用され、工事の円滑化と現場作業の省力化を目的に工場で製品化され、現場で埋設されます。

ボックスカルバートは通常クレーンにて吊り上げ埋設されますが、クレーンが入らない現場では横移動工法がとられます。

今回1ブロック32tの大型ボックスカルバートにチルタンクNo-25サイドローラ付（能力25t）を4台設置し、油圧チルクライマーHW-1020D（能力1t）2台にて約100mの移動距離を順次横移動させ埋設されました。

チルタンクは小型、軽量で高さが低くボックスカルバートのような高さ制限のある移動には最適です。
また、油圧チルクライマーの採用により牽引速度は2〜5m/minと無段階に変速が可能な上、チルクライマーの特長である往復牽引機能をフルに発揮しワイヤロープの巻き戻し作業を無くし、作業効率を2倍にアップする等、ボックスカルバートの埋設作業に大きく貢献しています。