自重150ｔの防波堤鉄骨ブロック（寸法：長さ70m×幅14m×高さ4.2m）の移動に、移動車輪としてチルタンクNO-12型（最大能力12t）×22台と牽引ウインチとしてチルプール6TON型（最大能力6t、自重96kg）2ウェイタイプ×1セットが採用されました。

この防波堤鉄骨ブロックは、バージー船にて造船所ドック内に降ろされ、チルタンクとチルプールでドック内を70m移動させた後、もう一つの鉄骨ブロック（同一形状）をバージー船にてドック内に搬入の上、2つのブロックを連結後、コンクリート養生されます。

ドックにはクレーンが設置されていますが、クレーンの能力が足りず、またドック内に別のウインチを設置するスペースもなく、小型、軽量、コンパクト設計のエンドレスウインチ　チルプール6TON型が採用され、最終据付精度1mm以内という高精度の据付移動を成し遂げました。

また、鉄骨ブロックには、あらかじめチルタンクがセットされており、バージー船からの荷降しの位置決めには、チルホールT-35型（最大能力3t，自重26kg）が使用され、レール上へスムーズに設置する事が出来、省力化、安全作業に貢献しています。