No.216
TIR CORP. NEWS 216
従来より高所作業にはゴンドラや組立式仮設足場が使用されますが、近年、組立式仮設足場に代って、吊り足場が多く使われようとしています。
吊り足場の吊り上げ用ウインチとしては、油圧チルホールやチルクライマー等が使用され、今回、ビルディング建設工事にチルクライマーEW-1020Dが採用されました。 ビルディングの形状は、年々多様化しており、数階にわたる吹き抜け構造が多くみられます。その吹き抜け部の天井工事に吊り足場が用いられ、コンクリートパネルの取付け等が行なわれています。
吊り足場は自重約2tonで、チルクライマーEW-1020D(能力1ton)を4台にて、地上より、天井まで吊り上げます。吊り足場は、作動時には、台付け用スリングにて確実に固定され、作業後はチルクライマーで吊り降します。吊り足場工法は今までの組立式仮設足場工法に比べ、組立や解体の手間が大幅に削減出来る上、吊り足場の下は作業通路としても自由に使用することが出来、工期とコストを大幅に削減することが可能となりました。
また、4ヶ所の吊り元にはダイナモメータのダイナホール2Tが取付けられ、地上より、各吊り元の荷重を確認しながら、安全に足場を吊り上げる事ができます。チルクライマーは吊り足場のみならず、機材等の吊り上げ用としてもオールマイティに御使用頂けます。
能力 | 1000kg |
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自重 | 65kg |
牽引速度 | 4.6m/min(50Hz)、 5.5m/min(60Hz) |
ワイヤロープ径 | Ф10mm |
電源 | 3相200V |
寸法 | 幅4m×長さ5m |
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自重 | 約2ton |