No.211
TIR CORP. NEWS 211
高速道路の上にかかる橋の掛け替え工事は、あらかじめ組立てられた新しい橋梁を、古い橋梁の上で横引きにて引き込み、新しい橋梁の工事を進行していきます。この工法では、その間、高速道路を閉鎖せずに工事が行えるメリットがあります。
今回、重量約250TONの橋梁を約100m横引きするウインチにチルプール(能力6TON)が2台採用されました。
チルプールは能力6TONのウインチとしては自重96kg(台付アンカー含む)と軽量なため、持ち運びが容易です。また、台付け部もシャックル止めのためセッティングが容易に行え、仮設工事用としては他に類を見ない最適なウインチです。
そして、予備用ウインチとしてチルホールT-35型(能力3TON)2台も採用されています。 なお、搬送用ローラにはチルタンクNO-50(両ガイドローラ付)が12台採用されました。
チルタンクを使用することにより、重心の低い、信頼性の高い搬送が実現します。
今回の橋梁引込み工事は大型クレーンや大型ウインチを使わず、約3日間で完了し、コストダウンと工期の短縮が計れました。
最大能力 | 6TON |
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自重 | 96kg(台付アンカー含む) |
牽引距離 | ワイヤロープ自体の長さ |
牽引速度 | 0.8m/分(1ウェイ仕様時) |
ワイヤロープ | φ16.3mm |