No.190
TIR CORP. NEWS 190
総重量18t(足場寸法13m×13m)の大型吊り足場の昇降装置としてチルクライマーEW-1020Gとダイナホール2Tが採用され火力発電所の炉内点検、補修作業に大活躍しています。
大型の吊り足場を昇降させるには、今迄大型巻胴ウインチを炉上外部に取付るか、油圧ジャッキ、ステップロッド方式等が一般的に採用されていますが今回、大幅な工期短縮(約1ヶ月の工期短縮)と工事費用の削減、及び安全性向上のため、小型、軽量エンドレスウインチの特長を生かしたチルクライマーが採用されました。
チルクライマーを含む大半の機材は、400mm×600mmのマンホールから挿入され炉内の中で組立の上33mの高さ迄チルクライマー4台で、一気に吊り足場を吊り上げます。
又、各チルクライマーにはダイナホール2T(ダイナモメータ)が取付られ、手元の集中操作盤で4台のチルクライマーに掛かる荷重を読み取る事ができ、安全管理も万全です。
主な仕様吊り足場仕様 | 総重量18t、寸法13m×13m |
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吊り点箇所 | 4箇所 |
使用滑車 | 3連滑車×2箇所(滑車効率η=0.888) |
吊り上げ荷重 | 18000kg / { 4×(6+1)×0.888 } = 724kg |
ウインチ | チルクライマーEW-1020G(能力1t)×4台 |
ウインチ速度 | 5.5m/分(60Hz) |
吊り上げ速度 | 0.8m/分(5.5m/分×1/7) |
ウインチ操作 | 操作盤による4台集中コントロール方式 |
ダイナモメータ | ダイナホール2T×4台(自重2.5kg) |
オプション | 操作盤に遠隔表示装置組込みによる吊り上げ荷重の集中管理方式 |